名作を真似せず、「面白さの仕組み」だけを持ち帰る
こんにちは。ぴこ山ぴこ蔵です。
ここまで3回にわたって、O・ヘンリの短編
『アイキイの惚れ薬』を取り上げてきました。
第1回では、人を陥れるための睡眠薬が、最後には人を救う切り札へ変わる仕組み。
第2回では、主人公の選択の変化が、小道具の役割と結末を動かす構造。
第3回では、悪だくみを仕掛けた人物の視点を選び、読者が最も見たい場面をあえて隠す方法を解説しました。
この作品が100年以上たった現在も面白いのは、単にオチが意外だからではありません。
小道具、主人公の変化、敵の行動、視点、情報の隠し方。
いくつもの仕掛けが、ひとつの結末へ向かって緻密につながっています。
面白い要素があっても、物語が動かない理由
創作をしていると、面白そうなアイデアはいくつも浮かびます。
魅力的な主人公。
不思議な小道具。
恐ろしい敵。
意外などんでん返し。
ところが、それらを作品に入れても、なぜか物語が盛り上がらないことがあります。
原因は、アイデアが足りないからとは限りません。
主人公の成長が結末に影響していない。
途中で出した小道具が、その後使われていない。
敵の行動と最後の逆転が、別々の出来事になっている。
視点人物を「主人公だから」という理由だけで決めている。
つまり、要素はあっても、互いに連動していないのです。
『アイキイの惚れ薬』では、主人公が選択を変えたことで、睡眠薬の使われ方が変わります。
睡眠薬の使われ方が変わったことで、父親の銃撃が防がれます。
さらに、悪だくみを知るアイキイの視点を選んだことで、読者には危険が見えます。
しかし、肝心の現場は見えない。
こうして、すべての要素が同じ結末を支えています。
名作を真似せず、構造を持ち帰る
今回、一つの短編を分析しただけでも、複数の構成技術を取り出すことができました。
では、ファンタジー、コン・ゲーム、恋愛、恐怖、ヒーロー物語の名作を、同じように分解してみたらどうでしょうか。
そこには『アイキイの惚れ薬』とは異なる、さまざまな「面白さの型」があります。
その仕組みを読み解き、自分の創作へ応用するための音声講座が、
『神々の火を盗め! 音声版』
です。
ここで「盗む」のは、名作の設定や登場人物、文章ではありません。
大作家たちが作品の中で使っている、
読者を物語へ引き込む方法
嘘や思い込みを利用して認識を反転させる方法
主人公と敵の対立を作る方法
恋愛に葛藤や障害を生み出す方法
恐怖を反撃のカタルシスへ変える方法
悪党の存在からヒーローを生み出す方法
といった、別の物語にも応用できる構成の原理です。
収録内容
『アイキイの惚れ薬』全3回とは別に、名作短編を題材とした全13講を収録しています。
全7テーマ・13講
1講約10分
合計約130分
MP3音声ファイル
ダウンロード形式
価格:4,980円(税込み)
題材となる作品を読んでいなくても、必要なあらすじや人物関係を説明しながら進めます。
短編小説だけでなく、長編小説、漫画、脚本、ゲームシナリオなどにも応用できる内容です。
これまでに約500名が受講
受講者からは、次のような声をいただいています。
何から始めればよいか分からない状態でしたが、名作をジャンル別に学ぶことで、物語の構造と自分が書きたいものが見えてきました。
作品の世界観だけでなく、構造まで理解できるので、自分の短編を書くためのヒントが数多く見つかりました。
面白い作品を読んで「面白かった」で終わらず、
なぜ面白かったのか。
その仕組みを、自分の作品でどう使えるか。
そこまで考えられるようになることが、この講座の目的です。
▶ 『神々の火を盗め! 音声版』の詳細を見る
https://www.arasuji.com/lp/audio_kamigami/
ページの上部では、『アイキイの惚れ薬』第3回の音声講義も、登録不要で無料公開しています。
まだお聴きになっていない方は、まず第3回をお楽しみください。
そのうえで、今回のような名作分析を、ほかの作品でも学んでみたいと感じた方は、ページの続きをご覧ください。
名作を真似するのではなく、名作を成立させている「構成の火」を、あなたの物語へ持ち帰ってください。
追伸
本講座は、過去に販売した『神々の火を盗め!』から音声講義を収録したものです。以前の講座をご購入いただいた方は、主要な講義内容が重複しますので、あらためて購入する必要はありません。
これまで本講座をお聴きくださった皆様に、あらためて心より御礼申し上げます。
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