行こう、物語のゴールへ! 到達劇を自動生成するプロンプト

恐怖に負けず、必ず生還するのだ! 頑張れ少年サバイバー!
面白いストーリーの作り方:シンプルで強力な【到達劇】を書く<02>
こんにちは、ぴこ山ぴこ蔵です。
「目的を持った主人公が、困難に立ち向かい、最終的に成功する」
……というシンプルで強力なストーリー構造を持つ【到達劇】を連載で解説しています。
<創作ロードマップ>
STEP 1: 目標の設定
主人公が目指す、明確なゴールを提示します。
STEP 2: 障害の発生
目標達成を阻む、強力な障害や試練を登場させます。 ドラマは「対立」から生まれます。
STEP 3: 努力と達成
主人公が自身の努力、仲間との協力、そして成長によって障害を乗り越え、ついにゴールに到達します。
今回はそんな【到達劇】の作り方、第2回です。
到達劇のあらすじを生成するためのプロンプトを作りましたので、よろしければお使いください。ごく基本的な概念をまとめたもので、アイデアをランダムに5パターンずつ提示します。機能を強化したり自分用にカスタマイズしたい時はご自由に書き換えてください。
それでは生成AIに指示を出してみましょう。下記のプロンプトをAIに貼り込んでください。
到達劇のプロンプト
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓プロンプトここから↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
下記の例題のポイントと具体例を参考にして、主人公のゴールとその障害の組み合わせを5パターン作ってください。また、物語は比喩であり、障害のある人に元気を与えるものです。したがって、障害をストレートに書くのではなく、障害物であったり、ハンデはハンディキャップとして捉えるのではなく、ルール的な不公平として表現してください。例えば魔女による呪とか、UFOからの電力遮断など。
※例題のポイントと具体例
◆ 目標:主人公の明確なゴールを設定する。
ただし、主人公にはあらかじめハンデを背負わせること。
【具体例:】 山中で遭難した喘息もちの小学生が生還しようとする
◆ 努力:問題解決に向けて主人公が努力する様子
【具体例:】 食料や水を手に入れ、火を熾し、正体不明の恐怖と戦う
◆ 障害:問題解決に向けて主人公が懸命に努力し、障害を克服する。
※障害物を3つほど想定する。
【具体例:】 寒さ、空腹、自然への崇敬、オカルティックな恐怖感、持病など
◆ 達成:主人公のゴールと共に読者に「達成感」を与える。
【具体例:】 サバイバルして救助される
↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑プロンプトここまで↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑
ChatGPTからの回答:
了解しました。以下に、「物語は比喩である」という前提のもと、主人公が理不尽なルールや不公平な呪いを背負いつつ、努力して乗り越える構成を5セットご用意しました。
各案は、現実の障害やハンデを物語的・象徴的に変換した寓話形式であり、困難に立ち向かうすべての人にエールを贈る構造になっています。
━━━
①【タイトル案:声のない国】
◆目標:
「声を出すと記憶を失う国」で、母にありがとうを伝える。
◆努力:
身振り、絵、香り、光など、非言語の方法を模索する。
母の記憶を“形”で残すために、記憶の断片を組み合わせて小さなオルゴールを作る。
◆障害:
・音を出すだけで、周囲の人間の記憶が上書きされる国の法則
・過去を話そうとすると、文字がにじんで読めなくなる「記録消去の霧」
・母が毎朝“前日のこと”を忘れてしまう呪いにかかっている
◆達成:
完成したオルゴールを渡し、音が鳴るたびに母が微笑むようになる。
言葉ではない「想い」が、記憶より深く、心に刻まれていく。
②【タイトル案:夢の地図帳】
◆目標:
「夜が来るたび道が書き換わる世界」で、自分の家に帰る。
◆努力:
毎晩の夢の中で地図を描き、起きた後に再現しようとする。
“変わらないもの”を見つけてランドマークとして使い、方位感覚を記憶に頼らず培う。
◆障害:
・日没とともに町全体の構造が変わる世界
・地図を描くと「書いた道」が必ず1本だけ嘘になるという魔法の制限
・歩き続けると「家族の記憶」が薄れていくルール(進むか、忘れるか)
◆達成:
“記憶”ではなく“感覚”でたどり着いた先に、家は確かに存在していた。
戻った時、家族もまた、彼の帰りを信じて待ち続けていた。
③【タイトル案:鉛の羽】
◆目標:
空を飛べない翼を持った少年が、「空の国」にたどりつく。
◆努力:
飛べない自分のために、羽を道具に転用(風車・滑空機・熱気球など)して、飛行方法を模索。
他人の飛ぶ姿を観察し、自分の飛び方を組み立てる。
◆障害:
・「地に触れた翼は呪われ、空を拒まれる」という神託
・飛ぼうとするたび、空の門が閉じる“見えない重力”
・空の国の入り口は「他人から祝福された者にしか見えない」仕組み
◆達成:
少年はついに「誰かの力を借りる勇気」を持ち、仲間の風に乗って空の国に到達。
飛べなかった翼は、別の形で空を知る力となった。
④【タイトル案:光の読めない本】
◆目標:
「本を読むと記憶が白紙になる村」で、祖母の日記を最後まで読む。
◆努力:
読むたびに白紙になっていくページを、音・触感・匂いで補完。
別の手段で記録を残し、読み返しながら全体像を浮かび上がらせる。
◆障害:
・読むたびに“それ以前に読んだ部分”が失われる魔法のページ
・日記の最後には「あなたへ」と記されており、読まずにはいられない
・村の掟として、日記を“外に持ち出す”ことが禁じられている
◆達成:
彼は「すべてを覚えていなくても、気持ちは残る」と気づき、日記の匂いや質感を胸に刻む。
最終ページには、かつて祖母が彼に教えた歌が書かれていた。
⑤【タイトル案:七日目の扉】
◆目標:
“扉を七つくぐるごとに心の一部を失う迷宮”を通り抜け、妹を救出する。
◆努力:
一部を失っても残るものは何かを考え、「失う前提」で計画を練る。
迷宮内の他の迷子と協力して、一人では思いつかない突破法を見つける。
◆障害:
・扉をくぐるたびに「音」「色」「手触り」など、五感や感情が抜け落ちるルール
・妹は“既に扉を五つくぐった存在”で、本人の意思を失いつつある
・最後の扉を開けた者は“外に出る代わりに、誰か一人を置いていかねばならない”
◆達成:
兄は、失ったものを他者との“繋がり”で補い、最終扉のルールを覆す。
“誰も置いていかない”という選択が迷宮そのものの呪いを解き、二人は無事帰還する。
━━━
★ぴこ蔵です。
さあ、あなたならどれを選んで物語を作りますか?
次回は、実際にこの中から一つを選んで、ぴこ蔵がさまざまな指示を繰り出しながら、あれよあれよと言う間にあらすじを完成させます。そのプロセスを全部公開しますのでお楽しみに!
【著者紹介】
あらすじドットコム:今井昭彦(ぴこ山ぴこ蔵)
AIを使ってつまらない話を面白いストーリーに変える方法を研究する人。
全30タイプの『どんでん返し』を駆使して、イマイチな物語にも熱い魂を吹き込みます。
重版出来! 「小説を書く人のAI活用術」インプレスから好評発売中!
漫画や小説、映画・ドラマの脚本、そしてゲームからビジネスまで。面白い(怖い)ストーリーは、実は誰にでも作れます。文芸作品を書いた経験や自信がなくても全く問題ありません。あらすじドットコムが20年かけて研究開発してきたメソッドと、創作を支援するツールや最新の生成AI用のプロンプトが、あなたが目指す物語のビジョンを描き、それを形にする手助けをします。
詳しくは→ https://www.arasuji.com
すでに登録済みの方は こちら