キャラクターは「作る」のではなく、「変化を設計する」
思わず好きになってしまう主人公には秘密がある
こんにちは、ぴこ山ぴこ蔵です!
「魅力的な主人公が作れません」
創作相談で、この悩みを聞かない日はありません。
そこで質問です。
あなたは、主人公のプロフィールを増やそうとしていませんか?
年齢、身長、好きな食べ物、口癖、過去の出来事……。設定はどんどん増えていくのに、なぜか「生きている人物」にならない。
実は、この悩みには共通した原因があります。
先日、小説や漫画の創作指南、編集者の助言、新人賞の講評などを幅広く調べ直しました。その結果、主人公の悩みは驚くほど似たところに集まっていました。
「主人公に魅力がない」
「何を望んでいるのかわからない」
「受け身で動かない」
「他のキャラクターとの関係が弱い」
「設定はあるのに人間らしく見えない」
つまり、多くの人は「情報」を増やそうとしているのに、本当に足りないものは別のところにあるのです。
ぴこ蔵の新たな物語設計理論“ PSET ”
ぴこ蔵が提唱するPSET(PIKOZO Structural Elegance Theory)は、物語を「読者の認識遷移を設計する技術」と捉える創作理論です。PSETでは、物語とは「読者の認識を移動させる設計」だと考えています。
読者は最初、「この主人公は弱い人だ」と思います。
しかし物語が進むにつれ、
「本当は強かった」
「弱さそのものに意味があった」
「敵だと思っていた相手が理解者だった」
というように、認識が少しずつ変わっていきます。
物語とは、出来事を並べることではありません。
読者の認識を、どこからどこへ運ぶかを設計することです。これがPSETの考え方です。
読者の「主人公に対する思い」はどう移り変わるのか?
では、主人公はどうでしょう。
主人公もまた、読者の認識を動かすための「装置」です。
だから重要なのは、「どんなプロフィールなのか」ではありません。
読者が最初にどう見て、最後にどう見えるようになるか。
その認識遷移を設計することです。
例えば、
「臆病な少女」
という設定だけでは印象は弱いかもしれません。
しかし、
「自分の命は惜しむのに、誰かを守るときだけ前へ出る少女」
ならどうでしょう。
さらに最後には、
「臆病だからこそ、人の恐怖がわかる主人公だった」
という認識へ読者を導ければ、その人物は忘れられない主人公になります。
認識遷移をタイパよく設定するために
そこで作ったのが、「キャラメーカー」です。
これはプロフィール作成ツールではありません。
主人公の目的、敵との関係、弱点、価値観、変化までを一つの流れとして設計し、「なぜこの人物が主人公なのか」を見つけるための設計ツールです。
資料をまとめていて改めて感じたのは、多くの編集者や作家が言っていることは、結局同じ方向を向いているということでした。
主人公は、設定の量では立ちません。
目的を持ち、誰かとぶつかり、葛藤し、変化することで立ち上がります。
キャラメーカーは、その順番を一つずつ整理できるよう設計しています。
人間の仕事、作者の思い
生成AIを使えば、キャラクターはいくらでも作れます。
ですが、「読者の認識をどう動かすか」までは、自動では決まりません。
そこを設計するのは、やはり創作者です。
AIは展開を助けてくれます。
しかし、「どんな人物を通して、読者に何を感じてもらうのか」を決めるのは、人間の仕事です。
もし最近、
「主人公が動かない」
「設定だけが増えていく」
「キャラクターに命が入らない」
と感じているなら、それは才能の問題ではありません。
設計する順番を変えるだけで、見えてくるものがあります。
キャラメーカーは、そのための設計図として作りました。
「この主人公を最後まで追いかけたい。」
そんな人物を、一緒に設計してみませんか。
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