AIを使い倒す! どんでん返し逆算法の衝撃

面白い物語には「転換点」がある。伏線が集まり、人間関係が交錯し、予想外の出来事が起こる。まさにその一瞬から作り始め、全てを逆算して構成するシナリオ創作ハック。どんでん返しの構文を元にAIを使えばさらに効率アップ!
ぴこ山ぴこ蔵 2024.11.09
誰でも
最後にして最大のどんでん返しを自分のものにする特別な講座、本日まで!

最後にして最大のどんでん返しを自分のものにする特別な講座、本日まで!

どんでん返しを作る構文(第4回)

どんでん返し(転換点)を作るための構文があります。

★ XをYするのは、Aだと思ったらBだった。

★ XをYするのに必要なのは、Aだと思ったらBだった

この構文を作る順番は「A→B→Y→X」です。

最初に作るのはAですが、ほぼ同時にBも決まります。

実例を見てみましょう。

この講座の第1回目で提示した5つのサンプルから、XYABの要素を抽出すると以下のようになります。

(1)密林の奥深くに美しく佇む歴史ある王廟を倒壊させたのは、象だと思ったら、数億匹の蟻の大群だった。

  X:建物 Y:破壊した A:巨大な生物(個体) B:小さな虫の群れ(集団)

(2)初めて泊まっていった彼女の朝食のためにトースターのボタンを押したのは、彼氏だと思ったら飼い犬だった。

  X:パン Y:トーストした A:彼氏(主人) B:その飼い犬(従者)

(3)さらわれた赤ん坊が乗せられた無人AIタクシーに、誘拐犯から逃げ出す指令を出したのは、人間だと思ったらインコだった。

  X:無人AIタクシー Y:操縦した A:人間(主人) B:ペットのインコ(従者)

(4)静まり返った観客の前で朗々と歌を歌い始めたのは、VIPの歌手だと思ったら、そのボディガードだった。

  X:観客 Y:感動させた A:プロの歌手(主人) B:そのボディーガード(従者)

(5)「ここには絶対に入っちゃいけないって言ったよね」という言葉を喋ったのは、警察官だと思ったら警察犬だった。

  X:警告の言葉 Y:喋った A:警官(主人) B:警察犬(従者)

【A】と【B】

まずはAとBの関係に注目してみてください。

なんと、1番目だけが個体と集団という「対比関係」で、他は全部「主従関係」のパターンで作られています。

はたしてあなたは気が付いたでしょうか? もちろん「主従関係」だけが特別に作りやすいわけではありません。「パターンが同じでも、わりと読者は気付かない」ということを見せたかったのです。

つまり、「XYAB構文」における【A】と【B】は、自然界や人間界に存在する「ベタな関係」を元にして作ればいいということです。

因果関係、上下関係、前後関係、師弟関係、主従関係……まだまだ沢山ありそうです。

さっそく具体例をAIに聞いてみましょう。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

ChatGPT:

人間関係には多くのパターンが存在します。

  • 友情 - 互いに支え合い、信頼し合う関係。

  • 競争関係 - お互いが競い合うことで成長を促す関係。

  • 恋愛関係 - 情緒的または身体的な魅力に基づいた親密な関係。

  • パートナーシップ - 共通の目標や利益に基づいた協力関係。

  • 同僚関係 - 同じ職場で協力し合う関係。

  • 上司と部下 - 指導と服従の関係。

  • 隣人関係 - 地理的な近さに基づいた社会的なつながり。

  • スポンサーと受益者 - 支援や資金提供を受ける関係。

  • 顧客とサービス提供者 - サービスや商品の交換関係。

  • 患者と医療提供者 - 医療の提供と受け入れの関係。

  • 師匠と弟子 - 特定の技能や知識を伝える関係。

  • 模範と追随者 - 模範を見て学び、影響を受ける関係など……

↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑

……ここでは1ダースほど出してもらいましたが、まだまだ大量にありそうです。

この中から、まずは「XYAB構文」に使えそうな【A】と【B】の関係を選んでみましょう。

例えば……

・スポンサーと受益者 - 支援や資金提供を受ける関係。

具体的には「パトロンと舞踏家」なんてどうでしょう?

「XをYしたのは、Aだと思ったらBだった」のAとBに当てはめてみます。どちらがどちらでもかまわないのですが、とりあえず以下のように決めました。

・XをYするのは、舞踏家だと思ったらパトロンだった

これで第1段階が出来ました。

ただし、この段階では「誰が何をするのか」が非常に分かりにくいですね。

XYAB構文の構造

よく考えてみると、この文章でXをYするのは誰でしょうか?

そうです、答えは「パトロン」です。

つまり、この文章のコアは……

「パトロンがYする」

……というところなんですね。

XとかAとかはこの段階では余計な飾りに過ぎません。

これでおわかりのように、XYAB構文の主語は【B】で、述語は【Y】なのです。

「Bという人物がYという行為をする」

これがXYAB構文が最も伝えたい部分なのです。

この時、「家政婦が目撃する」とか「ピッチャーが投球する」とか「子どもが泣く」などの当たり前の話をしてもあまり面白くはなりませんよね。

ですから、ここで早速ひねりを入れてみます。

それは「主語となる人物が、普通はまずやらないことをやる」ということです。

例えば……

「総理大臣が霊視する」

「スーパースターが万引きする」

「校長先生がドロップキックする」など。

「意外性」とは「やりそうにない」こと

霊能者が霊視をしたり、不良少年が万引きしたり、プロレスラーが飛び蹴りしたりしても、当たり前なので誰も驚きません。ところが、主語と述語がミスマッチすると話が面白くなります。

それでは先程の「パトロン」がやりそうにないことを考えてみましょう。

これが意外性を生むコツです。

対語が舞踏家ですから、「パトロンが踊る」というのもいいかもしれませんね。

Xにはとりあえず「難曲」とでも入れておきましょう。

そうすると構文は

「難曲を見事に踊りこなしてみせたのは、舞踏家だと思ったらパトロンだった」ということになります。

ここから何か隠れたドラマが作れそうですね。パトロンはなぜ自ら踊ったのか? そのとき舞踏家は何をしていたのか?

次回はいよいよ最後の【X】について考えることで構文を完成させます。

そこにはAIにも作れない「どんでん返し」の秘密があるのです。

◆期間限定販売は本日まで!

11月9日(土)までの販売とさせていただきます。

最後にして最大のどんでん返しを自分のものにする特別な講座です。

これだけは必ず手に入れてください。

◆これで最後の“PLOTWIZARD” 限定3名!

AIで物語を作るための個人レッスン“PLOTWIZARD”は今期でサービスを終了します。

最後のお申し込みは3名様まで。お早めにご予約ください。

※当ニュースレターのバックナンバーはこちらでお読みになれます

無料で「生成AI時代のストーリーテリング」をメールでお届けします。コンテンツを見逃さず、読者限定記事も受け取れます。

すでに登録済みの方は こちら

誰でも
ぴこ山ぴこ蔵、最後の個人授業となります
誰でも
AIを使って「伏線」を張る方法
誰でも
「AI」×「どんでん返し」を実現させるには
誰でも
AIだけでは作れない!「どんでん返し」の物語構築力
サポートメンバー限定
【有料版】「どんでん返し」を始めよう! 本気で書きたい人のための無二の...
誰でも
【訂正】ぴこ蔵が間違えました! 申し訳ありません!
誰でも
賞を獲りたい。デビューしたい。それならAIの使い方を知ろう!
誰でも
AIを使って面白い物語を作るために最も大事なこと