AIを使い倒す! どんでん返し逆算法の衝撃
★ XをYするのは、Aだと思ったらBだった。
★ XをYするのに必要なのは、Aだと思ったらBだった
この構文を作る順番は「A→B→Y→X」です。
最初に作るのはAですが、ほぼ同時にBも決まります。
実例を見てみましょう。
この講座の第1回目で提示した5つのサンプルから、XYABの要素を抽出すると以下のようになります。
(1)密林の奥深くに美しく佇む歴史ある王廟を倒壊させたのは、象だと思ったら、数億匹の蟻の大群だった。
X:建物 Y:破壊した A:巨大な生物(個体) B:小さな虫の群れ(集団)
(2)初めて泊まっていった彼女の朝食のためにトースターのボタンを押したのは、彼氏だと思ったら飼い犬だった。
X:パン Y:トーストした A:彼氏(主人) B:その飼い犬(従者)
(3)さらわれた赤ん坊が乗せられた無人AIタクシーに、誘拐犯から逃げ出す指令を出したのは、人間だと思ったらインコだった。
X:無人AIタクシー Y:操縦した A:人間(主人) B:ペットのインコ(従者)
(4)静まり返った観客の前で朗々と歌を歌い始めたのは、VIPの歌手だと思ったら、そのボディガードだった。
X:観客 Y:感動させた A:プロの歌手(主人) B:そのボディーガード(従者)
(5)「ここには絶対に入っちゃいけないって言ったよね」という言葉を喋ったのは、警察官だと思ったら警察犬だった。
X:警告の言葉 Y:喋った A:警官(主人) B:警察犬(従者)
【A】と【B】
まずはAとBの関係に注目してみてください。
なんと、1番目だけが個体と集団という「対比関係」で、他は全部「主従関係」のパターンで作られています。
はたしてあなたは気が付いたでしょうか? もちろん「主従関係」だけが特別に作りやすいわけではありません。「パターンが同じでも、わりと読者は気付かない」ということを見せたかったのです。
つまり、「XYAB構文」における【A】と【B】は、自然界や人間界に存在する「ベタな関係」を元にして作ればいいということです。
因果関係、上下関係、前後関係、師弟関係、主従関係……まだまだ沢山ありそうです。
さっそく具体例をAIに聞いてみましょう。
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ChatGPT:
人間関係には多くのパターンが存在します。
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友情 - 互いに支え合い、信頼し合う関係。
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競争関係 - お互いが競い合うことで成長を促す関係。
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恋愛関係 - 情緒的または身体的な魅力に基づいた親密な関係。
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パートナーシップ - 共通の目標や利益に基づいた協力関係。
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同僚関係 - 同じ職場で協力し合う関係。
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上司と部下 - 指導と服従の関係。
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隣人関係 - 地理的な近さに基づいた社会的なつながり。
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スポンサーと受益者 - 支援や資金提供を受ける関係。
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顧客とサービス提供者 - サービスや商品の交換関係。
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患者と医療提供者 - 医療の提供と受け入れの関係。
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師匠と弟子 - 特定の技能や知識を伝える関係。
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模範と追随者 - 模範を見て学び、影響を受ける関係など……
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……ここでは1ダースほど出してもらいましたが、まだまだ大量にありそうです。
この中から、まずは「XYAB構文」に使えそうな【A】と【B】の関係を選んでみましょう。
例えば……
・スポンサーと受益者 - 支援や資金提供を受ける関係。
具体的には「パトロンと舞踏家」なんてどうでしょう?
「XをYしたのは、Aだと思ったらBだった」のAとBに当てはめてみます。どちらがどちらでもかまわないのですが、とりあえず以下のように決めました。
・XをYするのは、舞踏家だと思ったらパトロンだった
これで第1段階が出来ました。
ただし、この段階では「誰が何をするのか」が非常に分かりにくいですね。
XYAB構文の構造
よく考えてみると、この文章でXをYするのは誰でしょうか?
そうです、答えは「パトロン」です。
つまり、この文章のコアは……
「パトロンがYする」
……というところなんですね。
XとかAとかはこの段階では余計な飾りに過ぎません。
これでおわかりのように、XYAB構文の主語は【B】で、述語は【Y】なのです。
「Bという人物がYという行為をする」
これがXYAB構文が最も伝えたい部分なのです。
この時、「家政婦が目撃する」とか「ピッチャーが投球する」とか「子どもが泣く」などの当たり前の話をしてもあまり面白くはなりませんよね。
ですから、ここで早速ひねりを入れてみます。
それは「主語となる人物が、普通はまずやらないことをやる」ということです。
例えば……
「総理大臣が霊視する」
「スーパースターが万引きする」
「校長先生がドロップキックする」など。
「意外性」とは「やりそうにない」こと
霊能者が霊視をしたり、不良少年が万引きしたり、プロレスラーが飛び蹴りしたりしても、当たり前なので誰も驚きません。ところが、主語と述語がミスマッチすると話が面白くなります。
それでは先程の「パトロン」がやりそうにないことを考えてみましょう。
これが意外性を生むコツです。
対語が舞踏家ですから、「パトロンが踊る」というのもいいかもしれませんね。
Xにはとりあえず「難曲」とでも入れておきましょう。
そうすると構文は
「難曲を見事に踊りこなしてみせたのは、舞踏家だと思ったらパトロンだった」ということになります。
ここから何か隠れたドラマが作れそうですね。パトロンはなぜ自ら踊ったのか? そのとき舞踏家は何をしていたのか?
次回はいよいよ最後の【X】について考えることで構文を完成させます。
そこにはAIにも作れない「どんでん返し」の秘密があるのです。
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